今回は、Kodakの「Ektar100」を紹介いたします。
旅先での絶景をフィルムで記録したい、食べ物を鮮やかにおいしそうに撮りたい。
そんな気持ちに答えてくれるフィルムです。
「Ektar100」とは
このフィルムは、Kodakが販売するISO100のプロ用カラーフィルムです。
実は、この「Ektar100」は二代目です。
1989年に販売開始された「Ektar」は、現在と異なりISO25,100,400,1000と豊富なラインナップがありました。
また、当時は今のようなプロ用ではなく、ハイアマチュア向けのフィルムでした。
しかし、1994年にこの「Ektar」は販売終了となりました。
その後、2008年にISO100のプロ用フィルムとして復活を果たしました。
今では、ISO100の代表的なフィルムであり、
風景や物撮りにおいて絶対的な信頼を誇るフィルムとなりました。
それでは、そんな「Ektar100」の特徴はどのようなものなのでしょうか
「Ektar100」の特徴
それでは、「Ektar100」の特徴を見ていきましょう。
まず、スペック表は以下のとおりです。
タイプ | C-41 | 価格 | ●●●●○ |
メーカー | Kodak | 彩度 | ●●●●○ |
ISO | 100 | ラティチュード | ●○○○○ |
フィルムサイズ | 35mm/120 | 粒子感 | ●○○○○ |
特徴1: 世界最高の粒状性
このフィルムは、よく「世界最高の粒状性」といわれています。
その評判通り、非常になめらかな描写をします。
現代の高画素なデジタル写真と間違えてしまうほどのなめらかさです。
粒状性・・・フィルムの粒子の細かさのこと。粒状性が良いとは粒子が細かいということ。粒子が細かいとその分なめらかな表現
になる。デジタル写真の画素数に近い。
上の写真では、真ん中のビルの一つ一つの窓まではっきりとうつっています。
もちろんレンズなど機材の影響もありますが、非常に細部までざらざらとならず、パキッとした表現をしてくれます。
ISOが低いほどシャープな写りをしますが、それを考えても非常になめらかでシャープな写りです。
特徴2: メリハリの色
「Ektar100」はもう一つの特徴は、その色の彩度にあります。
このフィルムの色というのは、とても鮮やかです。
伝わるかわかりませんが、油性の絵具でベタっと塗りたくったような色です。
「Ektar100」の作例
晴れの日
くもりの日
屋内
夕方
まとめ
「Ektar100」は、デジタルのような緻密な表現とフィルムらしいあざやかな雰囲気を持つフィルムだと思います。
色彩の感じとしては、リバーサルフィルムに近い表現だと思います。
ISO100という晴れた日中がベストな感度であることからも、風景写真が最適だと思います。
旅行先の絶景や街並みなどをぜひこのフィルムで撮影してみてください。
露出さえ間違えなければ、決してガッカリすることはないそんなフィルムです。